言葉にする

南川史門さんと話す、その2 約21分

一回目からつづけての収録。制作についての話は続きます。

・仕上がりの粗雑さ、失敗のテイストを練習する。

・成功と失敗の差が分からなくなる。

・絵画とはそもそも裏側のないものである。

話のなかで出てくるマチスのドローイング、これはピカソの間違いでした(pas_pascalさん感謝!)。ハル・フォスター編『視覚論』(平凡社、2000年)のp99に出てきます。

「これらのスケッチブックは、まさしくアニメーション台と同じように作られた。尖った鉛筆による線が、柔らかい厚紙に刻まれる。すると、その輪郭がその下のページに浮き彫りにされ、そのページの輪郭が、今度はさらにその下のページに刻まれる。(中略)ピカソの採用した生産様式は、インスピレーションの絶えざる湧出などではなく、シリーズの機械的複製にほかならない。(中略)ピカソのアイディアの発展を見守っているというよりも、身振りの動きを観察しているような印象をうける。まったく意外にも、パラパラマンガを目の当りにしている感じなのである。」

新聞の挿絵のプロジェクトは出版されています。吉田修一『横道世之介』(毎日新聞社、2009年)。


オリジナルの収録日:2010年2月14日夜

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