事前に知っておけばよかったことなどをメモ書きとして。

ぼくはいままでにAsian Cultural Councilやポーラ美術振興財団、フランス政府給費留学などの奨学金を取得したことがあります。いずれも現地の受け入れ先や奨学金を支給する団体のサポートがかなりしっかりしていたので不慣れでも助けてもらえました。でも今回、取得した文化庁のものは、ある程度じぶんでいろいろなことをしなければなりません。そこで、ぼくが実際に行った事前準備をベースに、必要だろうと思われる部分をメモ書きにして今後渡米する誰かのために書き残しておきます。これは2009年2月現在のことなので、その後の奨学金の内容の変更、ここに掲載したリンク先が変わってしまったり、と役に立たない部分もあるかもです。いずれにせよ、これをあくまで参考程度にしてじぶんで調べてください。ちなみにぼくは責任をもちませんのであしからず。また渡米後のことについても近いうちに書き加えます。


・渡米前の準備について(2009年4月現在)

1)VISA

ここがもっとも苦労しました。3年間なのでOビザ(アーティスト・ビザ)が必要(3年間から最長6年まで延長可能→訂正:3年以降は1年ごとの更新のようです)。大学に所属する場合は学生ビザでも大丈夫。

あ)10人の推薦

い)弁護士のための費用 50万円ぐらい

う)3月終わりまでに弁護士と相談をしはじめ、夏にはすべての書類をアメリカの移民局に提出。11月に一度戻しがあり、追加資料を渡す。1月に移民局の認可がおり、3月にアメリカ大使館で面接。2月中にはビザを取得。文化庁は年度締めなので、3月中に渡米しなければならず、これ、かなりぎりぎりでした。

え)提出するものは、カタログやチラシなどの自分のキャリアを証明する証拠。


2)引っ越し

ぼくはクロネコで12万円程度のものにしました。14個の段ボール(押し入れ一間分)で妻と二人分の荷物を詰め込みました。

ヤマトロジスティクス株式会社


3)保険

基本的には文化庁経由で斡旋あり。ひとりにつき40万円程度の留学保険がかかる。ぼくは30万円ぐらいのものにしました。またこの保険は基本的に一括支払いです。ぼくはクレジットカードを利用して支払うことにしました。


4)銀行

東京三菱UFJ銀行を通してunion bank of californiaに口座を開くことができる。日本の銀行から海外送金するには窓口にいかなければならない、ので事前に米国口座を開き、テレホンバンキングなどに登録しておく。あんがいこれがやっかいで、でも生命線なので重要です。シティバンクのことはとくに調べませんでしたが、もしかするとこちらのほうが便利かもしれません。

東京三菱UFJ銀行

union bank of california


5)航空券

2009年の時点ではもちろんこれは文化庁でカバーしてくれるが、サーチャージや税金は自分で支払いました。LAまでの片道、3万円弱。また家族の分は文化庁からはもらえません。

 

文化庁新進芸術家海外留学制度で3年間の奨学金を取得してアメリカに行く場合のこと