書かれたものを集める(Collected Writings / A Book)
というわけでこのページはいわゆる責任編集的な装いの雑誌のような場として展開します。しかし雑誌と違うのはそれは一冊しかないということと常に継続中であるということです。ウェブサイトはいわば収蔵庫が常設展示室として常に公開中の美術館、あるいは一冊の雑誌を買ったら10年分がついてくるようなものであり、すべてを見るのに一生分の時間では足らない長さの映画のようなものです。だからここには様々な種類のテキストを集めて、放り込んでいく予定です。(2011年3月10日)
このページは当初「「質問するを継続する」という名前ではじめようと思った。ART iTの連載「質問する」では終わらなかったやりとりを継続するための、補完的な場所にしようと思ったから。でもあるテンションでやりとりされたものを、もう一度、どこかべつの場所で継続することはどうやらむずかしいことに気がついた。だからまったく別の名前に変えるべきだと思った。
ここには、いままで発表されることのなかったテキストや、友人の書いたテキストの日本語訳、公開されることのなかった往復書簡などを集めたいと思う。そのなかで連載のようになるものもあるだろうし。一回かぎりのものもある。一瞬のためのものというよりは図書館のなかにある一冊の本のようなものを目指す。雑多なものが集められた、どこからでも読める本。たとえ多くの人に読まれなくとも、いつしか興味をもつひとに巡り会えればいいと思う。(2010年7月4日より)
「書かれたものを集める」の目次
01- 奥村雄樹+田中功起「いま話すべきこと、考えるべきこと/メール往復書簡」2005年12月〜2006年8月まで
02- ミヒナ・ミルカン「私たちは誰の美術史について語るのか?」2010年2月
04- 蔵屋美香+田中功起 第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館指名コンペ 落選案
06- 蔵屋美香+田中功起 第55回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館指名コンペ プレスリリース等